このステップで学ぶこと
馬券を購入する前に、必ず理解しておくべき3つの基本知識を解説します。
- 7つの券種とその特徴
- オッズの読み方と計算方法
- 控除率25%の意味と期待値
これらを理解することで、無駄な損失を避け、効率的な投資が可能になります。
1. 馬券の種類と選び方
7つの券種一覧
券種 | 的中条件 | 難易度 | 平均配当 | 初心者推奨度 |
---|---|---|---|---|
単勝 | 1着を当てる | ★☆☆ | 3~10倍 | ◎ |
複勝 | 3着以内を当てる | ★☆☆ | 1.1~3倍 | ◎ |
馬連 | 1・2着を順不同で当てる | ★★☆ | 10~50倍 | ○ |
馬単 | 1・2着を順番通り当てる | ★★★ | 20~100倍 | △ |
ワイド | 3着以内の2頭を当てる | ★☆☆ | 2~20倍 | ◎ |
3連複 | 1・2・3着を順不同で当てる | ★★★ | 50~500倍 | △ |
3連単 | 1・2・3着を順番通り当てる | ★★★ | 100~5000倍 | × |
初心者が選ぶべき券種
最初に覚える3つの券種
- 複勝:最も的中しやすく、資金管理の基本を学べる
- ワイド:複勝より配当が高く、リスクとリターンのバランスが良い
- 馬連:中級への橋渡しとなる券種
避けるべき券種とその理由
- 3連単:的中率が極めて低く、資金がすぐに底をつく
- 馬単:馬連と比べて難易度が2倍なのに配当は2倍にならない
2. オッズの見方と期待値計算
オッズの基本的な読み方
オッズは「賭け金が何倍になって返ってくるか」を示す数字です。
計算例:
- 単勝オッズ5.0倍の馬に1,000円賭けた場合
- 的中時の払戻金 = 1,000円 × 5.0 = 5,000円
- 利益 = 5,000円 - 1,000円 = 4,000円
人気と実力の関係
オッズ帯 | 人気順位の目安 | 勝率の目安 |
---|---|---|
1.0~2.0倍 | 1番人気 | 30~35% |
2.1~4.0倍 | 2~3番人気 | 15~20% |
4.1~10.0倍 | 4~6番人気 | 8~12% |
10.1倍以上 | 7番人気以下 | 5%以下 |
重要: オッズは他の購入者の投票で決まるため、必ずしも実力を反映しません。
3. 控除率25%の真実
控除率とは何か
南関競馬では、売上の25%が主催者の取り分となります。残りの75%が的中者に配分されます。
売上100万円の場合:
- 主催者取り分:25万円
- 配当原資:75万円
期待値がマイナスになる理由
全員が適当に賭けた場合の期待値:
期待値 = 1 × 0.75 = 0.75
(100円賭けて75円返ってくる計算)
つまり、何も考えずに賭け続けると25%ずつ資金が減っていく設計になっています。
控除率を克服する3つの方法
1. 的中率を上げる
- データ分析による予想精度向上
- 得意なレースパターンに絞る
2. 高配当を狙う
- 過小評価されている馬を見つける
- 人気馬の死角を突く
3. 資金管理を徹底する
- 1レースの投資額を総資金の5%以内に
- 連敗時の追い上げ禁止
実践例:初心者の最初の一歩
例題レース
大井競馬場 第3レース 1200m
- 出走頭数:12頭
- 1番人気:3番(単勝2.5倍)
- 2番人気:7番(単勝4.0倍)
- 3番人気:1番(単勝5.5倍)
推奨する買い方
複勝で手堅く:
- 3番 複勝 1,000円
- 予想払戻:1,300~1,500円
ワイドでバランス良く:
- 3-7 ワイド 500円
- 3-1 ワイド 500円
- 予想払戻:1,500~3,000円
❌ やってはいけない買い方
3連単ボックス(1-3-7)
- 購入点数:6点
- 必要資金:600円(100円×6)
- 的中確率:約2%
- 理由:的中率が低すぎて継続困難
まとめ:次のステップへ
このステップで学んだこと
✅ 馬券は複勝・ワイド・馬連から始める
✅ オッズは人気の指標であり、実力の指標ではない
✅ 控除率25%を理解し、期待値を意識する